部下や子供を褒めて伸ばすという話を聴いたことがあると思います。

「ほめる」とは基本的に上の立場にいる人が下の立場にいる人を認めるという行為です。

褒められた人は上の人から褒められるとうれしいので、次も褒められるように頑張ります。

つまり、自分が目的を達成したいからその行動をとるのではなく、次も褒められることをしようとします。

褒められれば褒められるほど依存心が高まり、本人の成長が止まってしまう可能性があります。

人材教育では

「ほめて伸ばす」

とよく言われるのですが、本人の成長を止めてしまわないように注意が必要です。

相手との関係性を深めていくためには相手との間の壁を低くしていく必要があります。

関係性を高めていくポイントは

「勇気づけ」

です。

人は毎日、いろいろな目標に向かって行動し、いくつかは達成されますが、いくつかは壁に跳ね返されます。

そんな時に必要なのが「勇気づけ」です。

褒めるという行為は上下関係による依存になる恐れがありますが、

勇気づけは本人の自立を前提としています。

勇気づけ

営業成績が良かった部下に

「よくやった、来月も頼むよ」

というのはほめる行為ですが、

「お客様の要望に一つ一つ※細かく応じていたから結果がついてきたんだね。私もうれしいよ。」

というように部下の行動プロセスを対象に、評価する態度ではなく共感することを意識して声をかけてあげるのが

勇気づけです。

勇気づけは相手が自分の意思で行動することを応援する言葉がけです。

だから立場は全く関係ありません。

相手が悩んでいるときにも

「着実に成長しているよ。」

「○○さんがいてみんな助かっています。」

と言われれば、またチャレンジするいう欲が湧いてきます。

自分自身を満たすことが重要という話を何度かしましたが、自分自身にある程度余裕がないと、相手を勇気づけることができないからです。

自分が満たされていると安定した状態で相手と接することができるようになり、相手との関係がとてもスムーズになります。

忙しくても、短時間でいいので心を落ち着ける自分だけの時間を持つようにしたいものです。

アメリカの企業の経営者の間でマインドフルネスと呼ばれる瞑想法をしている人が増えているのも、激務の中に落ち着ける時間を持つ工夫です。

マインドフルネス

マインドフルネスは、自分の身体や気持ち(気分)の状態に気づく力を育む「こころのエクササイズ」です。欧米では、すでにその効果について、多くの実証的研究報告があり、ストレス対処法の1つとして医療・教育・ビジネスの現場で実践されています。

マインドフルネスとは、「今この瞬間」の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることです。1つのことに集中して行います。いつでもどこでも実践できます。

マインドフルネスを実施すると、ストレスな場面においても否定的な感情や物事にとらわれ飲み込まれることなく、いつでも自分を取り戻すことができるようになります。

人は、大きなストレスにさらされると、そのことにとらわれ、しばられ、身動きが取れなくなってしまいます。がんじがらめになり、次第にかたくなったこころは、閉ざされ弱くなってしまいます。

マインドフルネスは、しなやかでゆたかなこころをめざします。マインドフルネスを習得できるとストレスをしなやかに対処することができます。

練習を積み重ねていくことが、大切です。マインドフルネスを習得するのは、自転車乗りに似ています。自転車に乗れるようになるためには、しっかり練習することが必要です。自転車に乗ることができると、今までより遠い場所にも行くことができるようになり世界が広がります。同様にマインドフルネスを習得できると、これまで苦手で、ストレスを感じていた場所にいつでも向かうことができ、ストレスを自分の力で対処できるようになり、自分らしい人生をおくることが可能になります。

引用:http://www.humanwellness-institute.org/mindfulness.html

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