物理学者のアインシュタインは、

「もし自分が死にそうになって、助かる方法を考えるために1時間の猶予を与えられるとしたら、最初の55分は適切なしつもんを探すために費やすだろう」

そう言っています。

命がかかっているのに55分間もしつもんに費やすなんてなんて無謀なと考えますか?

アインシュタインが言う通り、しつもんは最良の解決策を導くための最も有効な引き金となるのです。

しつもんは相手がいてこそ成り立つと思いがちです。

実は私たちは日頃から数多くのしつもんを自分に対して行っているのです。

自分にするしつもんが上達すれば、思考がぐっと深まり、創造力や問題解決力も格段にアップして仕事の結果にも大きな差が生まれます。

 

どんなに苦しい局面が訪れても、いいしつもんを繰り出すことができれば解決策を探すことができます。

人に押し付けられたものではなく自分の中から出た答えなので、自然とやる気もわいてきます。

しつもん上手になるためには、普段から自分にいいしつもんができるように、しつもん体質になることが重要です。

たくさんのいいしつもんに答えることで、しつもん力を高めてください。

 

自分にするしつもんのコツ

営業会議を開催しても、ただの連絡会になってしまっていたり、いつも同じアイディアしか出てこないという悩みをよく聞きます。

どんな人でも毎日の生活で新しい経験をし、自分の引き出しをふやしているので新しいアイディアがないことは本当はあり得ません。

問題はその引き出しと、目の前の問題を組み合わせることができないことです。

しつもんには目の前の課題と、自分の中にある引き出しを合致させる力があります。

でも、これまでの習慣や常識にとらわれ、自分に様々な制約をかけていると自由な発想はできません。

自分にしつもんをする時には、こうした制約をできるだけ取り払うことが大切です。

自分に無限の時間とお金、権限があるとしたら何ができるだろう?

のように一切の制限を取り払って考えます。

様々な角度からアイディアを広げていく拡散思考が効果的です。

そうしないと、せっかくいいしつもんがあっても、毎回同じ答えになってしまい、アイディアが広がりません。

でも、実際に行動に移そうとすると様々な制約があるのも事実です。

そこで自分にするしつもんでは最初に拡散手法でアイディアを出し、そのあとで制約を考えながら現実にできる行動案に落とし込んでいく収束思考に移っていきます。

最初から制約を考えていると、誰でも考え付くありきたりのアイディアしか出ません。

自由に発想を広げる自分しつもんの5つのコツがとても重要です。

「べき」を思考しない

自分へのしつもんで解決策を考えるとき、大きな障害となるのは「〇〇すべき」という先入観・思い込みです。

思い込み・先入観によって自由な発想を妨げられてしまうと、せっかく始めた課題解決のための思考がストップしてしまいます。

「こうするべき」「こうしなくてはならない」と思っていることを、「本当にそうなのか?」「その逆ではだめなのか?」と疑ってみましょう。

世間一般の「〇〇すべき」に耳を貸す必要はありません。欲しいのは自分にとっての解決策であり、世の中にとっての正解である必要はないのです。

「できない」を考えない

人は物事を考えるとき、無意識のうちに「これはできそう」「できなさそう」と判断をしてしまいます。

「できなさそう」の比率が高いと、自由な発想は制限されてしまいます。

問題解決の際、最初のアイディアだしの段階では「できない」と諦めて選択肢を減らすのではなく、「何でもできるとしたら」という前提で自由に考える姿勢が重要です。

できるかどうかは後で考えます。

自分を否定しない

「私には無理そう」「やったことがないから自信がない」と自分を否定してしまっては、新しい発想は生まれません。

でも自信を持ちなさいと言ってもなかなか考え方を変えるのは難しいものです。

そこで、自分の思考を振り返り、自分を否定していることは何かをチェックしてみてください。

「ワクワク楽しくできることは何だろう」

「まずできる小さな一歩は何だろう」

と自分にしつもんしてください。

本当にワクワクする事なら、自信があるかどうかを考える事もなくやりたい気持ちになります。

大きな一歩には勇気が必要ですが、小さな一歩ならそれほど勇気は必要ありません。

見えていないものに意識を向ける

人は見たいものを見て、聞きたいことを聞くようにできています。

同じ時間、同じ場所にいたとしても見えるもの、聞こえるものは違っているのです。

例えばゴルフをしている人に

「近くのゴルフ練習場はどこにありますか?」

と聞けば、大概の人は答える事ができます。

でも、ゴルフに興味のない人に聞いても答えられないことがほとんどです。

緑のネットが高いところまであるゴルフ練習場を目に入らないことはほとんどありません。

でも興味のないものは見えていても意識からは消去してしまうのです。

物事は見る人の意識によって全く異なって見えます。

また氷山の一角のように物事の表面だけを見て、それがすべてだと思い込んでしまう場合もよくあります。

問題解決の際には、自分が見ているもの、知っているものがすべてだとは考えずに、

「自分にはまだ見えていないものがあるとしたら何だろう?」

と自分にしつもんをしてみる事が大切です。

あきらめずに、やり方を変える

上手くいく人、成長が早い人の共通点は

あきらめが悪いこと

です。

失敗したり、壁にぶち当たったりした時にも、必ず新しい方法を試す柔軟さを持ち合わせている人です。

どんな夢や目標も、かなえられる唯一の確実な方法はあきらめないことです。

かなうまであきらめないから、かなうのです。

多くの人はあと一歩というところであきらめてしまいます。

そこを超えられるかどうかが成功の分かれ道かもしれません。

ただし、間違った方法を繰り返していたのでは成果は見込めません。うまくいかないのならやり方を変えてみればいいのです。

自分の身近でうまくいっている人がいたら、その人を思い浮かべて

「あの人だったらどうするだろう?」

としつもんしてみると、新しい発想が出てくるかもしれません。

 

まとめ

自分へのしつもんは、問題解決をする際に、とても有効なことは先に述べたとおりです。

例えば商店をされているのでしたら

「お客様が喜ぶためには何をすればいいのだろう?」

「もっと、お客様に喜んでいただくためには何をすればいいのだろう?」

このしつもんに真剣に毎日向き合うだけで、売り上げが上がるという例もたくさんあります。

普段からしつもんをするしつもん体質になることで、どんな難解な問題も解決策を見つける事ができるようになります。

 

参考文献:革新的な会社の質問力

Facebookでコメント